インタビュー

mi mi re インタビュー

写真提供 シバタマイ(Twitter:‪@s_b_t___ ‬)

 ポップかつ力強いサウンドと、それに合わせて響く芯のある、それでいてどこか儚げで憂いを帯びた歌声。mi mi reは昨年2019年の9月から始動した女性ボーカルの4ピースバンドである。始動後わずか半年ながら、安定したサウンドで注目を集めはじめており、オーディションでも高い評価を得ている。
 年齢や性別も違う彼らはどのように出会い、バンドを結成したのだろうか。ARTICOLUMNではmi mi reのギターを担当する永井風思に迫り、mi mi reの結成や、制作にまつわる話を聞いた。

取材・文/山崎珠理


出会いはSNS

mi mi re 永井風思

-mi mi reが結成された経緯を教えてください。

 まず、僕がボーカルの美遊と出会ったのが4年くらい前で、彼女がTwitterにあげていた弾き語り動画を見ていいなと思ったのが最初です。動画を見つけた時はそれきりでした。その後も気にはなっていて、新しいバンドを組んでみたいなと思った時に、美遊に一緒にやりませんかと声をかけたのがきっかけですね。それが2018年の夏頃で、とりあえず2人でスタジオに行ってみようという話になりました。そこでバンドをやろうという話にまとまり、美遊にベースとして紹介されたのがすぎやまほくとです。後日楽器を持ってスタジオで初めて集まった時に、彼が持ってきたのがバイオリンベースで、それがすごくグッときましたね。
 ドラムだけがなかなか見つからなくて、3〜4ヶ月の間ずっとSNSでドラムを叩いている動画を見続けて探していました。今のドラムも、声をかけた時は全くの初対面でした。Twitterで有名なドラマーをフォローしている中から1人ずつ確認していって、叩いてみた動画が上がっていたら1つずつ確認して…という作業を繰り返して繰り返して。それは結構しんどかったです。見つかってよかったなと思っています。
 なので、はじめにボーカルに声をかけてからメンバーが全員揃うまでは、結構時間が経っていました。基本的に出会いは全てSNSでしたね。

-結成後は、すぐにライブ活動を始めたのですか?

 結成してしばらくはレコーディングをしていました。ライブ活動を始めたのは10月からですね。初ライブの前に、今配信されている3曲と、次に発表する予定の作品のレコーディングまで終えていました。ライブに出るようになったら制作が追われてしまうのは目に見えていたので、ライブ活動を始める前に制作を進めておきたかったんです。今はライブに出ながら、次の次に発表する作品の制作を進めています。
オーディションにも積極的に応募しています。今までに6つくらい応募したのかな。オーディションの参加は、事務所など、どこにも所属していない今だからこそできることだと思うので、できるだけやっていきたいなと思っています。

DSで300曲近く作った

-楽曲制作に力を入れているということですが、作曲は誰がしているのですか?

 今配信している3曲は、2曲は僕が作っていますが、表題曲になっている『遊星から愛を込めて』はボーカルの美遊が作りました。あの曲は美遊が初めて書いた曲なんですよ。もともとmi mi reは僕が全楽曲を作るつもりで組んだバンドだったんですが、ここ半年くらいで彼女の作曲能力がすごく上がって、次の作品は全て美遊が曲を書いて、僕がアレンジをしました。今後出していく曲は僕と美遊がそれぞれに書いた曲と、2人で共作した曲も入っていくと思います。共作の時は僕が先に作曲をして、美遊がそこにメロディと詩をつけていく形で作っています。

-永井さんが曲を作り始めたのはいつ頃からですか?

 僕が曲を作り出したのは中学2年生くらいです。当時は、ニンテンドーDSのカセット『大合奏!バンドブラザーズ』を使って友達と遊びながら作っていました。1本のカセットにつき99曲までしか作れないんですが、そのカセットを3本持っていたので、DSで300曲近く作りましたね。ギターも同じ時期に興味を持って、通販で3000円くらいのギターを買って弾いていました。
 高校に上がってからは軽音部に入ってバンドを組み、DSで作った曲もやっていました。ライブハウスにも結構出たり、オーディションでも評価してもらったりしました。今はさすがにカセットは卒業して、PCで曲を作っていますよ(笑)

配信サービスのみで発表

-楽曲制作の流れのまま、音源の制作も自分たちで?

 ある程度の形を決めるところまでは自分たちでやっていますが、レコーディングは所沢市小手指にあるレコーディングスタジオのSound Base KiTi(Twitter:@soundbaseKiTi)に依頼しています。以前から知り合いだったエンジニアさんがそこにいるのと、良心的な価格で高いクオリティの音源を作ってくださるところなので、今までの音源制作ではずっとお世話になっています。
  制作した音源は、基本的にCDを作らず、音楽配信サービスのみで発表しています。サブスクメインで流通させる方が時代にあっていますし、今は自分たちで配信できる仕組みが整っているので手軽です。CDに比べて手間が少ないので、短いスパンで作品を発表できて、コストも抑えられますしね。配信は収益が出づらいという点もありますが、今は僕たちを知ってもらうことが大事な時期なので、後々につながればいいなと思ってやっています。ジャケットは僕の友達のnaruさん(Instagram:naru.wo)に描いてもらいました。

2019年12月にリリースした1st single『遊星から愛を込めて』。
各種サブスクリプションサービスで配信している。

-永井さんとつながりのある方が多く協力している印象がありますが、ライブ活動もそうしたつながりの中で出演のお誘いなどが来るのでしょうか?

 初ライブは、僕のもうひとつのバンドでよく出ていた下北沢SHELTERでやらせてもらいました。でもその後はネットやSNSで見つけて声をかけていただくことがほとんどですね。出ませんかと声をかけていただいたライブハウスでライブをやらせていただいています。
今は月に2、3本を目標にしてライブに出ています。楽曲制作に重点を置いているので、月のライブ出演が1本になってしまうこともあるんですが、オファーがあれば極力出たいと思っています。新曲のリリースなどでタイミングが合えば、ライブの本数も増やしていきたいです。

-ネットで見つけてもらうのは、広報や宣伝が重要になってくるのだと思います。広報手段としては何を使っていますか?

 ホームページを2020年の1月頃に開設しました。活動初期からホームページを作りたいという話をメンバーとしていましたが、ある程度ライブ活動を重ねてからにしようということになり、開設を少し遅くしました。ホームページからもライブのオファーだったり、チケットの予約だったりご連絡をいただけるので、作ってよかったなと思っています。
  広報媒体の運営は、メンバー間で役割を決めて分担しています。分担することは大事ですね。ひとりでやるのはしんどいし、メンバー内で軋轢が生まれてしまう場合もあると思うので。

スタジオは月に5、6回

-ライブでは物販もあるのですか?

 グッズは缶バッジと、会場限定として『遊星から愛を込めて』のCDも置いています。缶バッジはメンバーが1人1個ずつデザインしたものと、『遊星から愛を込めて』のジャケットを担当してくれたnaruさんにもお願いして、全部で5種類作りました。メンバーがデザインしたものは、誰のバッジが一番売れるかを水面下で競っていたこともあったんですが、僕がボロ負けしていたので最近は話題に出すことをやめました(笑)。一番売れていたのはベースのほっくんが撮った写真で作った缶バッジでしたね。

-メンバーの仲の良さが伝わってきます。メンバーが集まってのバンドの練習はどの程度の頻度でやっているのですか?場所も教えていただきたいです。

 スタジオで集まることが多いですが、基本的にやることは確認のための合わせだけなので、練習はそれぞれの家で個人でやっていることがほとんどですね。なのでスタジオに入ると練習よりも曲作りをしていることの方が多いです。メンバー全員でスタジオに入るのは月に5、6回です。レコーディング前になると集中的に入ることもあります。あとはレコーディングのプリプロのために僕の家に集まって練習したり。
 スタジオに入る頻度が高いのかはわかりませんが、メンバーで合わせてみて、改善点として話し合ったところを個人練習してまた集まって、という流れだと、週に1、2回程度で会うのがやりやすいです。

カメラをメンバーで持ち替えて撮影

-話が少し戻りますが、ライブ活動を始めて間もない頃に、TwitterでMVのshort ver.を公開していましたよね。美遊さんの低めで透き通った歌声に、少しアンニュイな映像がすごく合っているなと思いました。MVの作成はどこかに依頼して撮ったのですか?

 2019年の12月に『遊星から愛を込めて』のMVのショートムービーをTwitterで公開しました。あれは完全にメンバー4人だけで作っています。ボーカルだけが歩き続けていて、他のメンバーはビデオカメラを交代で持ち替えて、自分が映るシーンだけ誰かにカメラを渡すという方法で撮りました。編集も自分たちでやりました。

-ライブ後に毎回Twitterでライブ写真を公開していますが、あれはどなたが?

 ライブ写真は毎回シバタマイさん(Twitter:@s_b_t___ )が撮ってくださっています。mi mi reのアーティスト写真も彼女に撮っていただいたものです。もともとはドラムの知り合いでした。ライブ写真をメインに撮っている方で、僕たちのライブ写真も撮りたいと仰ってくれて、お願いしています。


【mi mi re】
美遊(Vo, Gt)、永井風思(Gt, Key, Cho)、すぎやまほくと(Ba)、奥田一正(Dr, Cho)からなる4ピースバンド。東京(下北沢・新宿)を中心に活動中。2019年9月より始動し、2019年10月に下北沢SHELTERにて初ライブを行う。2019年11月にはMurffin discsオーディションにて、最終審査に選出された。2019年12月に、1st single『遊星から愛を込めて』を配信リリース。

Twitter:@mimire_official
Instagram:mimire_official_
HP:https://www.mimire.net/

【ライブ情報】
4月13日(月) LOFT HEAVEN
4月23日(木) 大塚Deepa(弾き語り)

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