インタビュー

トドロキ インタビュー

 3月に専門学校を卒業し、今春から新たなスタートを切ったベーシストのトドロキ。現在は、都内でバンドサポートを中心に活動を行う。専門学校での日々と、卒業後の彼自身の活動について聞いた。

取材・文/宮澤紀伊


専門学校で様々な音楽に触れる

―専門学校ではどのような勉強をしていたんですか?

 1年次は譜読みの授業から始まって、同時進行でアンサンブルやリズムを鍛える授業もある。音楽理論は1年次までで終わらせて、2年次はアンサンブル中心にやる感じだった。
 アンサンブルの授業では、60年代から80年代の海外の曲とか、2000年代・2010年代のJポップもやった。アンサンブルの授業にも種類があって、内容はそこまで変わらないけれど、1年次は洋楽と邦楽で分かれてやったり。2年次は、俺の場合だけど、ネオソウルやジャズファンク、ディスコミュージックなんかをやった。ロックアンサンブルの授業もあったんだけれど、俺は普段からロックが好きだから、あまりやらなくてもいいかなと。普段弾いていないジャンルの授業を選んだ。
 ベースの授業は、先生1人に対して生徒7人くらい。学校来なくなる人も多いから、最終的に生徒2人とか(笑)。だから、粘ればほぼマンツーマンで教えてもらえる。
 1年次の最後に進級の発表会があって、2年次の最後もZeep DiverCityでベースを弾いた。外部の人も見に来てたりして。

―進級や卒業は単位制?

 授業出てれば基本的には卒業できるかな。まあ実を言うと、俺は単位足りなかったんだけど(笑)。でも、外部でライブをやっていたのが加点してもらえて、なんとか卒業できた。それが無かったら、別の課題を課されたり、卒業できなかったりしたかも。

―専門学校に通って得たものはありましたか?

 学校で学んだことは大きかった。なんならまだ通っていたかったし。もう1年勉強できる研究生っていうのがあって、後からでもなれるから、まとまったお金が出来たらまた勉強しに行きたいなと思う。
 先生もすごく良い人が多かったから、やりやすかった。キツいことも言われたけど、言われているうちはまだまだだと思って、頑張ろうという気持ちになれた。

新プロジェクトの始動

―サポートミュージシャンとしての活動は在学中から?

 2年生の5月ぐらいに、同じ学校の人から頼まれたのが最初かな。俺も経験を積みたかったから、喜んで引き受けた。そこから秋ぐらいまでは、ずっとそのバンドのサポートをやってて。
 それとは別件で、3月ぐらいに学校の先輩から話が来て、今はそのサポートもやっている。
 学校関連でいうと、ゴスペルのお手伝いをさせてもらったこともあった。

―卒業してからはどんな活動をしていますか?

 主にサポートだけど、たまに宅録での仮録りの仕事も来る。
 最近は、専門学校時代の友人と新しいプロジェクトを行っていて、そのための曲も何曲か作っている。元々バンドを組んでいたメンバーと、「新しいことしよう」ってなって始めたものなんだけど。
 ボーカルの子を立てて、数人で曲作りをしている感じ。みんな宅録できる環境はあるから、打ち込みの音源が送られてきて、そこに音を重ねて作っている。元の作曲者から「ここもう少し盛り上げて」みたいな指示を受けて、改善して録り直して、という作業を繰り返している感じかな。
 まだ先になるけれど、準備が整ったらYouTube等で公開する予定。

インターネットで発信

―宅録にはどのような機材を使用していますか?

 基本的にはパソコンとオーディオインターフェイスがあれば。あとはDAWがあると、打ち込みもレコーディングもできる。でも最初の頃は、俺もDAWは持っていなかった。ipadにもつなげるStainberg UR242というオーディオインターフェイスを使っていて、GarageBand等のアプリでレコーディングをしていた。
 今はLogicというDAWを使って、送られてきた音源を落としてレコーディングをしている。

―YouTubeやSNSにアップロードしている演奏動画はどのように作っているんですか?

 それもインターフェイスを使って、音源落として、ベース音入れてって感じかな。
 一昨年の7月くらいに始めて、当時はipadでやっていた。動画はスマートフォンで撮って、アプリで編集して、手の動きに合わせて音源をくっつけて。今はパソコンを持っているから、動画編集もパソコンでやっちゃうけど。そんなに難しい作業ではない。

ポルカドットスティングレイ『ラブコール』の演奏動画

―演奏動画とは別に、MVも公開されていますよね?

 たまたまMVを撮りたいと言ってくれた人がいて、お願いすることにした。友人でプロデューサーを目指している人がいて、その人がつなげてくれたんだけど。向こうから来てくれたから、お金も一切発生していない。
 最初に俺がレコーディングをして、それに合わせて編集してもらった。場所を移動しながら撮影していたから、実はたまに手の動きと音が合っていないところがあるんだけど(笑)。
 撮影が去年の年末で、1日で撮り終えた。春っぽい曲だから、服装やフィルターは春の感じになっているけれど、実はめちゃめちゃ寒かった(笑)。で、公開したのがその1週間後ぐらいだから、編集がすごく早かったんだよね。

今年1月に公開されたMV
撮影・編集 まっつん(Twitter:@mattsun_1201)

 トドロキの活動はライブに留まらない。YouTubeやSNS、新たな活動場面を模索し続ける彼の活躍に今後も注目したい。


【トドロキ】

長野県出身、20歳のベーシスト。高校時代からベースを始め、高校卒業後に専門学校で学ぶ。2020年3月に卒業し、現在は東京を拠点として、サポートを中心に活動している。

Twitter:@todoroki_bass
YouTube:トドロキくん

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