インタビュー

さんひ インタビュー

写真提供 m a a(Twitter:@maa_02_0529

 金髪に赤いアイシャドウ、ボディに堂々と「さんひのギター」と書かれたギター。一度見たら決して忘れることのできない、見た目から個性が大爆発するシンガーソングライター・さんひ。外見のポップな印象とは裏腹に、ハスキーボイスで紡がれる歌声には、どこか大人びた哀愁すらも感じられる。昨年には、TikTokで話題になった「September調子はどうだい」をアレンジした曲をネット上に公開したことで大きな注目を集め、カバーアーティストとして音源も制作された。
 ARTICOLUMNではさんひにインタビューを行い、次世代アーティストとして期待される彼女の音楽に対するこだわりなどについて語ってもらった。

取材・文/山崎珠理


大凶のおみくじでアーティストになることを決意

-さっそくですが、さんひさんは今おいくつなんですか?

写真提供 はまち(Twitter:@hamachi112

 19歳です。

-ということは大学生?

 大学には行っていないです。シンガーソングライターとして活動しています。

-ずっとシンガーソングライターの活動をされていたんですか?

 もともと高校生の時に軽音部でバンドを組んでいて、ボーカルだけやっていました。でも大学受験の時期になってみんな引退して。私もその頃は大学に進学しようと思っていたんですが、まだ歌ってもいたくて、でも後ろで弾いてくれるメンバーはいないし…となった時に、家にギターがあったので、受験勉強の合間に練習しようかなと思ったのが始まりですね。それが2018年の9月です。

-大学進学を辞めてシンガーソングライターの道を選んだきっかけは?

 小さい頃からずっと音楽が好きでアーティストになりたいと思っていたんですが、親から軽い口調で言われた「歌下手なんだから無理でしょ」って言葉を間に受けちゃって、諦めていたんです。でも高校で軽音部に入って、やっぱり音楽って楽しいなって思って。友達に歌を褒められるのも嬉しかったし。歌が好きだな、アーティストやりたいなという気持ちと、どうせできないからという気持ちが半々のまま、大学受験をしようと思っていました。
 悩んだまま受験勉強をしていた高校3年生の時に、NHKが主催する『RADWIMPS 18祭』に参加したんです。いろんな夢を持って、いろんな状況にいて、いろんな考え方を持っている1000人の18歳の子たちと触れ合って、自分の中の価値観が変わって。それを機に、やっぱり自分は大学に行きたいわけじゃない、アーティストになりたいという思いがどんどん大きくなっていきました。

 親に受験を辞めてアーティストになりたいと話すきっかけになったのは、年が明けた2019年の1月1日のことでした。初詣に行った先で、友達に誘われておみくじを引いたら大凶が出たんです。中を読んだら「進むべき道を間違えてしまって一体どこに身を隠すことやら」みたいな文章が書いてあったんですよ。それを見て考えたんです。受験を頑張って大学生になっても、受験を辞めてアーティストを目指しても、2019年の12月31日に自分の手元に残っているおみくじは私に「進むべき道を間違えてますよ」って言うわけじゃないですか。こんな紙切れに間違ってるって言われるくらいなら、じゃあ好きなことを選んだ方がすっきりすると思って。それで吹っ切れて、家に帰って親にアーティストになるって宣言しました。

-ご家族の反応は?

 もちろん「考え直してほしい」とは言われました。おたがいヒートアップして、その日は泣きながらの喧嘩にもなりましたね。
 でも前々から、特に18祭に参加してからは、大学受験に対して私が前向きな考えを持っていないことは親にも伝わっていたので、お正月の話し合いで反対されつつも認めてもらいました。結局センター試験も受けなかったです。

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